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【Extreme Hearts振り返り 12話のその後】

Twitterで連載していた、Extreme Hearts放送当時を思い出しながら振り返る、「Extreme Hearts振り返り」シリーズをブログにアーカイブしたものです。

【Extreme Hearts振り返り 12話のその後】は[2022年12月31日]にTwitter上で公開されました。

 

【Extreme Hearts振り返り 12話のその後

(全て個人の感想です。後日談。12話から2か月前後までの話です)ExH12話を見た後の私は、その衝撃に打ちひしがれていた。アニメに対してこんな感情になったのは本当に久しぶりだ。まさか、まだアニメにここまでハマれるとは思ってもみなかった。

 

12話を見終わった私はいろいろ情報を探してみた。そこでツイッターを見ていたのだが、この時にU-NEXTのアカウントがExHのサインキャンペーンをやっていて、そこにこの一文が書いてあったのだ。「これは私たちが、最高の仲間と出会っていく物語」ExHのキャッチコピーだ。

 

この文章、公式HPのイントロダクションやPVにも出てきているのだが、私は最終回が終わるまで一度も見たことがなかった。夏アニメのPV集に乗っていたPVでは出てきていない文言だったのだ。だから12話見終わってから見た時かなりの衝撃があった。そういう物語だったのか!と

 

12話を見た段階で、全部を理解した気でいたExHへの理解がさらに深まった。最初からこのキャッチコピーを見ていれば視聴体験も大きく変わったのだろうか?そういえばBLOGも見てなかった。見に行こう。

 

12話後に更新されたBLOGはどっちも泣けるのだが、特に「例えばずっと見てくれなくても(中略)時々思い出してくれるだけでも、すごくうれしいです」が刺さりまくった。アニメキャラクターとして現実の我々にお願いできる、ささやかかつ最大の願いだ。アニメの限界を知ってる人の文章すぎて泣ける。

 

その後、メガミマガジンが発売された。制作陣のインタビューが掲載されるということで、私は発売日に購入して読んでみることにした。ここに書いてある都築さんのインタビューはExHがどうしてそうなっているのかついてわかりやすく説明してくれているので、非常に参考になった。

 

インタビューではリアルタイムなライブ感を意識したことや、「努力と一生懸命」「心を通じ合える仲間との出会い」「青春」といったExHのテーマが書いてあった。なるほど。ExHの制作陣が意識していることや、伝えたいことはしっかり伝えられた作品になっていたんだなあ……。

 

アルバムが出てからは、楽曲も何度も聴いた。ExHの楽曲は作品との連動がものすごい精度をしており、曲を聴くだけで作品が振り返れるような気さえしてくる。さらに歌詞がその時の心情をより詳しく描写しており、作品により深みが増していった。素晴らしいアニメ楽曲アルバムである。

 

本編も秋アニメが始まる前にもう1周してしまった。私は基本的に即座にアニメを見返すことはしないタイプなのだが、ExHはすぐに見返してしまった。死ぬほど泣いた。2周目からのExHの火力は尋常ではない。私は最初の陽和が階段を駆け上がるシーンでもう涙腺が終わってしまう。

 

すごいアニメだ。間違いなくスゴイアニメだ。しかし、ExHを見続けていると不思議に思えてくることがある。なぜ12話であんなに感動したのかということだ。私はExH11話まで、ずっとわからないと言い続けてきた。それがどうして12話ですべてが繋がったような感覚になったのだろうか。

 

さらに驚くべきは2周目での変貌っぷりである。1周目ではなんでもなかったはずのシーンでバリバリに感情が乗ってしまう。ただ階段を上るシーンでなぜこんなに泣けてしまうんだ。どうして……。ExHは面白い作品だ。しかし、その面白さはどこから来ているのか?それがわからなかった。

 

面白さの理由が分からないことは別にいいのだ。我々は普段から雰囲気で物語を見ているものだし、なんとなく面白いくらいでなんら問題ない。ので、私もしばらくは面白いからいいか~くらいのテンションだった。しかし、放送後(私にとって)ちょっとした問題が起こり始めてきた。

 

思ったよりExHの評価が上がらないのだ。これはかなり予想外だった。流石に放送終わったら評判がよくなるだろうと思っていたのだが、Amazonの評価は思ったより上がらないし(私が最初見たときは☆3.2とかだった)、ブログなどでも意外と酷評のものが多かったのだ。

 

アニメの評価は人それぞれであるし、そういった感想があることは全く問題ない。私も普段なら気にしないのだが、やはりExHほどの素晴らしいアニメが評価されないのは悲しかった。しかも、批判を見たときに、それに対して理論的に対抗する言葉が瞬時に思い浮かばなかったのだ。

 

そう、どうして面白いか。それを伝えるすべを私は持たなかった。それが、とても悲しいことに思えてしまった。こんなにも大好きと伝えてくれたアニメに、私はなにが好きなのかを伝えられずにいたのだ。それは不義理だと思った。与えて貰ったのに返さないのは今回ばかりは不義理だと。

 

だからこそ、私は文章を書くことにした。ExHがなぜ面白いのか、私は考えなくてはならないのだ。そのためにまずは全12話を振り返る必要があるだろうな……。それから考察を……。というわけで、今私は文章を書いているわけだ。1か月以上かかったが、振り返りが終わってまずは一息といったところだ。

 

次回からは、ExHの面白さがここから生み出されてるんじゃないか、こういったところが面白いと思ったんじゃないかといった点を探していこうと思う。いくつかのトピックにまとめて出したいとは思っているが、適当なツイートで流すこともあるかもしれない。

 

最終的には、どうしてExHが面白かったのかちゃんと説明できるようになっていればいいなあと思っている。それが、面白いと思ったアニメに対して、私というアニメオタクが出来るささやかな恩返しだからだ。【終】

【Extreme Hearts振り返り SSS12話】

Twitterで連載していた、Extreme Hearts放送当時を思い出しながら振り返る、「Extreme Hearts振り返り」シリーズをブログにアーカイブしたものです。

【Extreme Hearts振り返り SSS12話】は[2022年12月31日]にTwitter上で公開されました。

 

【Extreme Hearts振り返り SSS12話】

(全て個人の感想です。できる限り当時の素直な感想を再現するため、非礼な文章が出てくることがあります)最高の12話から少し休憩して、SSS12話を再生する。あらすじさん……あなたはもう役目を終えていたんだね……。

 

大会終了後、楽曲制作と東日本大会の練習に励んでいるらしいRISE。忙しいなあ。ノノは買われてほんとによかったなー。「すべての機能をフル稼働させてお仕えいたします!」なにそのロボット忠誠句……。「有機AIのノノさんと違って、私達の思考や記憶はデータとして保存しておくことができます」

 

全文新情報すぎるだろ!!有機AIってなに!?データ移せないならそれはもう1個体じゃない!?特に言及されてないけどちゃんと人権とかあったのかい!?!?「レンタル機体への乗り換えもできます」乗り換えも!?そんなガンダムの中盤みたいなイベントあるの!?記憶データを保存……SFだ。

 

戦ったチーム達とも順調に交流していると……。東日本大会があるならサポートメンバーつくって話だけどRISEは誰呼ぶんだろう。Snow Wolfは葉山芸能に所属!いいですね~。とりあえずSnow Wolfは確定だな。出たな、謎の多い所長の保護者。育ての親みたいな人らしいけど何者なんだ……。

 

所長はファイナルステージから明るく笑うようになった。よかった。咲希は人気が出ているそうで。もともとビジュアルの評価高いしエースだしそりゃ人気出ますよねえ。インタビューを受ける咲希。約束は果たされたか……。まだまだ上に行きたいと告げる咲希。みんなと連れて行くかー。そういう物語だよね

 

最後にご挨拶を!?あっ、これ配信かあ!RISEの活動は続いていくのかあ。続いて……いや、行くんだよな!そして再びのまたねー!またねー!……最後の最後で謎を増やしていきやがった。でも、すごくExHらしいお話というか、こういうお話だったよなと思わされるSSS12話だった。【終】

【Extreme Hearts振り返り 12話】

Twitterで連載していた、Extreme Hearts放送当時を思い出しながら振り返る、「Extreme Hearts振り返り」シリーズをブログにアーカイブしたものです。

【Extreme Hearts振り返り 12話】は[2022年12月30日]にTwitter上で公開されました。

 

【Extreme Hearts振り返り 12話】

(全て個人の感想です。できる限り当時の素直な感想を再現するため、非礼な文章が出てくることがあります)最終話だ。ExHは我々が見ていたアニメでは最も早く最終回がやってきた。再生ボタンを押そうとした私に嫌な予感がよぎる。

 

「このアニメの出来が、夏クールの出来を決めるだろう」3話を見た後、我々がExHに対し抱いた感想だ。そしてExHはここまで最高の働きをしてきた。夏アニメは質も量も素晴らしかったが、視聴全体の面白さを底上げしてくれていたのは間違いなくExHだった。ExHが面白かったから、夏アニメは面白かった。

 

「夏が……終わっちまうかもしれねえ」視聴前に私はもう一人にいった。「確かに……今見る?後にする?」それだけで通じるんかい。我々が思うところは同じだった。ExHが終わったら私たちの夏クールは終わってしまうのではないかということだ。それだけ我々にとってExHは「夏」だった。

 

しかし、ここまできてネタバレを踏んでしまうような事態になることは避けたい。一番面白いアニメがExHなら、ここは敬意をはらって最高の状態で視聴するしかない。再生ボタンを押す。

 

試合終了後のインタビューから12話は始まる。「最後のワンプレーは運が味方してくれた形ですが」その謙遜はちょっとリスペクトにかけると取られかねないかも……。所長の人柄的にそういう意図はないと思うが。「運が味方してくれたっていってたけど……」おお、智さんがフォローしてくれた。いい先輩。

 

東日本大会かあー。どうなるのかな。ここでタイトルロゴがドーン!見知らぬ、いや、知ってる天井だわ。みんな泊まったんですね。試合の後即座に病院に行って記憶を失ったらしい陽和。激戦だったんだなあ。腓骨筋腱捻挫。相変わらず主張の激しいフォントを使っておる。

 

4日安静で大丈夫なくらいなんですね。よかったー。ライブは結構後の日程になるんですね。優勝したチームは曲数変わるわけだし、それはそうか。みんな心配だから残ってたんですねえ。Snow Wolfの二人力持ちだな。ミシェルも急に力を入れなければ人を運ぶくらいできるみたいですね。

 

朝ご飯つくりを手伝おうとする陽和と止めるノノ。「外でおさかな焼くくらいはいいよね」外で魚を?あー、いいですね。七輪で魚を朝から焼くの。煙の匂いで起きてくるみんな。なんかさあ……こういう朝ってすごくよくない?うおーっ、豪華な朝飯!だけどすげえ庶民派!!

 

みんなでゆっくり朝ご飯!あぁ……いい朝だなあ……。この時私は幸福の最中だった。12話の朝ご飯パートで感じた感覚は……「日常」だった。いま、みんなでご飯を食べている。それだけの時間が素晴らしいことだなあと心から思ってしまった。

 

朝ご飯パートを見た時、私は心の底から「負けた」と思った。なんでもないシーン達である。ただ起きた所長が魚を焼き、みんなが集まり、朝ご飯を食べる。それだけのシーンがこんなにも幸せだと思えるのか……。こうなってしまってはもう終わりだ。私はこの後に起きることに対して何も抵抗できない。

 

完全にチルってしまった私をよそに話は進む。謎SF扇風機くん。扇風機なんですかねコレ?仕事をするMay-BeeとRISE。所長はなにやら司会をこけさせている。RISEの楽曲販売の取り扱いも決まったんですねー。メジャーデビューだ。Snow Wolfのバックバンドがみられるぞ!いいですねえ。

 

「ひよりんが泣いてるところって見たことなくない?」宣戦布告だ!!前振りがきましたねえ。わかりました。心の準備をしておきます。所長の感情ってほんとよくわからないですね。いつも落ち着いている子って感じ。気を張ってるところはあるかあ。それはそうでしょうね。所長だしね……。

 

もっとしっかりして、陽和にリラックスして楽しんでもらおうか……。いいチームだ。ライブ当日、LINK@Dollと会話するRISE。試合が見られなかった理由が説明されてる!ExHでは珍しい描写したことに後から説明が付くタイプのシーンですね。いろいろ複雑だったんですね。

 

物販では圧倒的人気のMay-Bee。RISEはまだグッズが間に合わなかったらしい。May-Beeパイセンマジでいい先輩ですね……。いよいよライブが始まる!なんかこの司会進行もリアル感があっていいなあ。そしてカットされるSnow Wolfのステージ。あっこれLINK@Dollも飛ばされたな……。

 

割とスっと始まるMay-Beeのライブシーン。ちょっと待ってめちゃくちゃかっこよくないか!?今までMay-Beeが人気アイドルと言われてへーそうなんだくらいの感情だったのだが、ライブを見て完全にわからされてしまった。こりゃファンになるわ。めっちゃかっこいい……。

 

May-Beeのライブシーンがとてもかっこよかったので、RISEのステージが勝てるのかなぜか急に不安になってきた。そもそも全力Challengerをやるのかどうか……。SUNRISEもやって欲しいし……。どっちをやるんだ?リソース的には2曲は描写できないだろうし……。

 

RISEの出番がやってきた。円陣シーンなどもなくぬるっと……この曲何!?!?!?いや今SUNRISEか全力Challengerかって話だったのに第三の選択肢が出てくるんかい!意外にも可愛い系の落ち着いた曲だ……。あっMCパートを入れる為に一曲必要だったのか。MCパートのために一曲を!?!?

 

皆とPロボに感謝を告げる陽和。ありがとう……Pロボに感謝してくれて。本当にありがとう。「決勝の翌日からRISEサイトで視聴版を配信していた……」全力Challengerだ!マジか!この曲でくるのか。2曲目にSUNRISEやって3曲目全力Challengerのフェードアウトみたいな感じかと思ってた。

 

うわー光るステージ衣装きれいすぎる。しかしここでこの曲をかけるならSSS11話は一体……?どう考えたって温存した方が……あっ!「僕ら孤独じゃない」もし、このときあと5秒あれば気が付けたかもしれない。SSS11話でどうして全力Challengerがかかったのか。いまここでなぜ歌われているのか。

 

私はワンテンポだけ思い当たるのが遅れてしまった。そしてそれは致命的な遅れだった……。「こふっ」小さく通話から音声が聞こえた。オタクが死んだ音だ……。あいつは死んだか……。私も完全に体勢を取り損ねてしまった。一瞬の攻防だった。半歩だけ、ExHが速かった。

 

全部……この時のためか……。ものすごい速度で頭の中を過去のシーンがよぎっていく。走馬灯だ。もしかしたら私も死にかけているのかもしれない。全てが、本当に全部が繋がっていく。今まで見てきたシーン、なんならこの夏起きた出来事全てが、このシーンの為にあったんじゃないかと思えた。

 

陽和が泣き始めてステージで動けなくなってから、長い時間台詞はない。だが、頭の中では多くの言葉にならない感情が流れていった。夏の間、ずっと面白かったアニメ。ずっと楽しませてくれたアニメの最後にこんな隠し玉が用意されていたとは。今までの全部を叩きつけるようなシーンがあるとは……。

 

「ご、ごめんなさい」陽和が話し始めて、少し脳が揺さぶられる。「大丈夫……。大丈夫だから」ギターソロが曲に入り始める。あぁ……終わるんだ。この夢のような時間も。面白かった夏クールも。「でも、これだけは言わせてね」そうか。私はこのアニメが……この夏が……。

 

「みんな大好きーっ!!」光り輝く衣装。「いつだって孤独じゃない」「どんな時もずっと!」あぁ……。光り輝くステージの上にRISEがいる。私はそれを見ている。今この瞬間だけは、彼女たちと私たちの間に垣根はなかった。私は、Extream Heartsが、好きだ。大好きだ……。

 

ライブが終わってRISEは新しい日常に戻っていく。あっ、ちゃんとパンチラ対策してる。えらい。か、河川敷だ!!!も、もしかしてお前やる気なのか!?「今日は二人だけのライブにしたかったのに、なんかみんな集まってきちゃいますし」ヤバいって!この流れはヤバいよ!

 

「でもみんなが来るまでの間は、私さーちゃん専用!さ、何から歌おうか」「そうですねえ……。明るい歌がいいです!」「じゃあ、これかな……SUNRISE!」お”あ”あ”あ”!オタク二人、同時に歓喜の雄たけび……っ!しかもソロバージョンから入ってくるの”お”ぁ”!す、すごいよ!

 

ノノ!?お別れなんてないよな!?当然のように購入する所長!ノノー!!ウワー!!(Ver.Summer memories)ウワーッ!!!!すごい、すごいことになってる!!!あ、空手の先輩!!また空手やってるゥーッ!!お、終わる終わる終わる!!俺たちの夏が終わる!!夏が終わっちゃうよ!!!

 

「最高の僕たちへ」最高、かあ……。「と、いうわけでRISEの物語はここで一区切り」「でも、終わりではありませんから」「むしろここからが始まりです」「まだまだもっと高い場所まで!」「ありがとうと大好きをこめて!」「またねー!」またねー、かあ。そうだな。ExHはまたねーだよな……。

 

ああ、終わった……。終わってしまった。本当に自然に拍手が出た。すごい物を見させてもらった。素晴らしいアニメだった。そして「俺の夏休み―― 終わっちゃった」いや、ロクサスになるよそりゃ……。完全に夏が終わってしまった。まだ夏アニメの最終回全部これからなのに。

 

普段ならSSSを速攻で見に行く我々だったが、この時は流石に10~15分ほど休憩した。壮絶な戦いだった。最後は殴られるだけのサンドバックになってしまったが。いやでも冒頭の飯の件がすごすぎるだろ……。12話の冒頭で朝飯食うだけのシーン入れられるの、尋常の業ではない。

 

ライブもすべてのリソースを吐き出すような素晴らしさだった。なにより、あの瞬間のすべてが繋がっていく感覚がたまらなかった。人生でアニメを見ているときにあと何度あの感覚に出会うことがあるのだろうか。もう出会えないかもしれないと思うほどの素晴らしい体験だった。

 

本当に掛け値なしに素晴らしいアニメだ。王道を駆け抜けた最高のアニメーションだ。あぁ……。本当に12話追いかけ続けてきてよかった。心からそう思えることがうれしかった。ありがとう。本当に。Extream Heartsに感謝を告げて、我々の12話は幕を閉じた。【終】

【Extreme Hearts振り返り SSS11話】

Twitterで連載していた、Extreme Hearts放送当時を思い出しながら振り返る、「Extreme Hearts振り返り」シリーズをブログにアーカイブしたものです。

【Extreme Hearts振り返り SSS11話】は[2022年12月29日]にTwitter上で公開されました。

 

【Extreme Hearts振り返り 6話】

(全て個人の感想です。できる限り当時の素直な感想を再現するため、非礼な文章が出てくることがあります)11話を見終わりややもやもやしていた私だったが、とりあえずSSSを再生する。あらすじさん!?ついにリストラされてしまった……。

 

おーイベントステージ用の新曲が完成したんだ。「わー」しか言わないミシェルでなんか笑ってしまった。聞いてもらっていいかな!?歌い出した!?ワッザ!?今決勝ステージ用の曲だって言ってなかった?え、最終回のライブもしかしてカットされるの!?それともこの曲はやったていでいくやつ!?

 

???????きょ……曲が余ったのかな?つーか所長歌うまいな。咲希が昇天してて草。死んでる……。あっ、生きてた。確かになんかRISEっぽい曲な気はする。迷いを振り切った曲になっているらしい。所長のバラード、確かに曲の歌詞をすごく考え込んで作ってる感じがする。

 

採用でいいかを聞く所長。流石にここで反対になったら私が泣くよ。「陽和さん、初期メンバーの3人…と増えていくのとかとかいい気がします」雪乃さん!オタクすぎます!!曲の構成で盛り上がるRISE。いいなー。アニメ楽曲の打ち合わせってこんな感じなんですかね。めちゃ楽しそう。

 

「ひとりじゃない」のにソロ。お、オタクすぎる……!オタクすぎるよ!でもアイドル曲はオタクセンスが大事ですからねえ。王道を外してはアイドルソングはやれませんよ。決勝戦後まで話が飛んで、咲希の回想。「誰より早く走って、誰より高く跳んで」ティーナ越えてましたからね……。

 

え、よかったら聞いて下さい……?ワッザ!?!?いやだからこの曲最終話で使う奴じゃないの!?!?なんで二回もやるの!?しかも歌割がついてる!!な、なにをしてるんだ……。いま、目の前で何が起きているんだ……。やっぱり最終回で使う尺ないからここで使ってるってこと……だよね?

 

いやしかもめちゃくちゃ歌うやん!?フルコーラス……ではないか。終わったー!?!?えええええ!?!?どういうことなの!?この曲マジでなに!?余ったの!?余ったんだよね!?最終話ではカットで流れない曲とかそういう奴なんだよね!?もうだって今聞いたもんね最終回で流れても!?

 

もしExHのアニメスタッフがTシャツを着てきたらyaritai houdai animation って文字が刻まれているだろうな。どないなっとんねん。もはや11話で考えていたことは吹き飛んでしまった。12話はどうなるんだ。どうなってしまうんだ。ただそれだけが頭の中を回る11週目であった。【終】

【Extreme Hearts振り返り 11話】

Twitterで連載していた、Extreme Hearts放送当時を思い出しながら振り返る、「Extreme Hearts振り返り」シリーズをブログにアーカイブしたものです。

【Extreme Hearts振り返り 11話】は[2022年12月28日]にTwitter上で公開されました。

 

【Extreme Hearts振り返り 6話】

(全て個人の感想です。できる限り当時の素直な感想を再現するため、非礼な文章が出てくることがあります)決戦の日が訪れた。11話の再生ボタンを押す。RISEは勝てるのか。作画班は耐えられるのか。いろんな意味で緊張の11話が始まる。試合開始!

 

ティーナさんでっかすぎる。見たことねえ打点からジャンプボールが弾かれてる。もはやパス。羽月さんが時間止めたような動きをしてらっしゃる。これがエースの動きか……。完全に解説役になっているスマパとBanShee。なんか……なんか知らない人もいない?

 

May-Beeやっぱり強いですね。30点着くと諦めちゃうかあ。バスケは大体70~100くらいの点数で決着するので30点差は諦めムードですね。May-Beeのプロデューサーさん、こんな終盤でも台詞があるキャラなんだ。ベストコンディションらしいMay-Bee。どうするんだこれ。

 

祐里子のロールターンからの3ポイントシュート、すごいプレーだ。4話の練習でも似たようなシュートしてた気がしますね。得意技なのだろうか。ヒロくんもフェイダウェイシュートを決める。ここまでくると純粋なスポーツとしてのプレーも見ごたえありますね。ティーナの垂直ダンクは反則だろ

 

「速攻!」速攻の時に声出すのリアルですね。速攻している羽月に追いつく陽和。やや遠目で陽和が飛んでくるカットってここが初めてだと思うんですけど、ヤバい挙動してますね。着地と同時に足に痛みが!ヤバい挙動してると思ったらほんとにヤバかった。

 

アリウープでボールをゴールに沈める咲希。151cmでアリウープはエグイですね。どんだけ跳んでるんだ。所長が見たことない顔してる。ネガティブな表情の陽和は1話以来だろうか。足を痛めた状態で2回も跳んでリバウンドを奪取!痛いときに垂直跳びは1番きついですね。絶対やりたくない。

 

所長が倒れた。顔すら上げないガチな倒れ方でこわい。ExHはこういうところ容赦ないですよね。起き上がるが……。大丈夫じゃないよ~!!ライブもあるのに足壊したらどうするんだ。「ただ痛いだけなら!」どうしてそこまで……。何が所長を突き動かしているんだ。

 

ごめんずっと気になってたけど赤い人だれ?多分フラムのリーダーだとは思うんだけど。陽和のプレッシャーも相まって、5連続得点するRISE。所長はマジで対処がめんどくさいタイプのプレイヤーですね。どこでも現れる。流れを切るために2人まとめてぶった切る羽月さん。エースだ……。

 

3ポイントで返す咲希。エース対決、アツイ。だから誰なんだよフラムのリーダー!壮絶な点の取り合い。第2クォーター終わりに陽和を休ませようとする面々。これは……Pロボチャンス!!いけー!!Pロボー!!今しかない!お前が輝くときは今しかない!

 

控室で試合出場について相談するアシュリーと陽和。バスケットでこの展開ならテーピングで何とかするしかない!「とりあえず、テーピングだな」ほんとにテーピングなんかい!!!このテーピングを巻いてる時間、なんか好き。試合で怪我してベンチにいる時って不思議な時間が流れますよね。

 

勝って笑顔で終わりたい。応援してくれる皆の期待に応えたい。みんなで一緒に!そしてフィールドに戻る陽和。いっちゃんはどうだったんだ……?抑えてる!!うおおお!!完全にスポーツ観戦するおっさんになる我々二人!いっちゃんナイスゥー!!いっちゃん、ナイスゥ!!!

 

激熱挿入歌からの激熱リバウンド!ティーナより高い!「全然!痛くない!」気合だーっ!!頑張れー!!!休めたのも大きいのか八面六臂の働きをする陽和。これってPロボのおかげじゃない!?ねえMVPはPロボってことにしてくれないか!?第3クォーターを終えて逆転も見えてきた。頑張れ!

 

第4クォーター。3ポイントのシュートフェイントパスから、ゴール下でぶつかり合う両エース。力では羽月さんだ!倒れた陽和に向けて負けるわけにはいかないと告げる羽月さん。アッチー!終盤でフルコートプレス!これは点差を広げに行く選択肢ですね。咲希を止めようとする羽月さん。しかし……

 

純華のバックスクリーン!走る陽和にそれでも追いつく羽月さん!作中最速なのって羽月さんなのでは……?リバウンドを取る理瀬とパスを受け取る咲希。シュートを止めようと腕を伸ばすヒロくん。手を弾き飛ばした!バスカン!!ナイスプレー!!

 

何だこのフォント!?バスケットカウントは実際見た目で理解するのが難しいルールなので説明は必要なのはそうなんですが。変なアニメだ……。白い光と共に音が遠くなり、場面は切り替わって競技場で走り込む舞花さんのシーン。うわーっ!舞花さんもしかして試合を見てない!

 

舞花に試合の状況を説明する椎奈「最終盤で2点差だって!」えっ!2点差!?「そこまで食い下がってるの!?」「違うよ!RISEがリードしてるの!」えっ!!すげえお洒落な演出。初見の11話で一番好きなシーンです。悔しくて試合を見られない舞花さんの描写、キャラの作り込みを感じる。

 

試合は最終盤、陽和を攻略する羽月さん。羽月さんは陽和に勝ち続けているな。祐里子のスティール!「これで、終わりっ!」「じゃない!」飛び込む理瀬。受け取ったボールをパスする純華「ひよりん!」いけーっ!所長ー!入らない!頼む咲希!!入らない!!!

 

体勢を崩していた陽和が飛び上がる!ボールを掴み……ゴール下からのブザービートダンク!!試合終了!かっ、勝った……。勝っちゃったよ……。EDだ……。試合終了からすぐEDなので、勝ちの実感がイマイチ湧いてこない。か、勝つんだ……という感情が大きかった気がする。

 

「勝ったぞやったー!」よりは「な……なんで勝ったんだろう?」といった感じだった。アツい試合だったし感動はしたのだが、それ以上に「勝てた理由」がなんだったのかがわからなかった。May-Bee相手に怪我までして勝てる理由……なんだ?

 

もう一つ気になるのは11話の戦いの構図である。11話は9話とは違う構図の戦いだ。9話が互いに分かり合う戦いだったのに対して、11話は純粋な対決の構図になっている。羽月さんは倒れた陽和に手を差し伸べずに自分の意志を告げるし、最後はRISEが喜ぶところで終わりノーサイドのシーンまでは描かれない

 

ExHは10話まで仲間との日常を描いてきた作品なはずだ。RISEのメンバーに限らず、相手チームともその絆は結ばれている(当然May-Beeともそうだ)。だからこそ9話の試合は美しいし、それがExHのテーマなんじゃないかとさえ思っていたのだが……。

 

11話の構図が対決なら、絆の先で「分かり合う」ことだけがテーマではないということになる。分かり合うことじゃないの!?分かり合う事だけではない何かがあるってことなの!?さらに言えば11話の方が後半かつクライマックスなので、ExHのテーマとして大きいのは「何か」の方である。

 

ハッキリ言って私はここでかなりExHを疑ってしまった。その何かが9話を超える美しさを出せるのか?と考えると何がテーマになるべきか想像もつかなかったのである。何より怖いのは12話が9話のテーマを繰り返してしまうようなパターンだ。

 

ここから「やっぱり仲間とは分かり合うもんだよね!」みたいな終わり方は出来ない。11話で何かを提示するのならば、12話はそれに答えなくてはならない。だけどそういう間違い方をするアニメはめちゃくちゃある。ExHがそうなる可能性は高くはないと思ったが、それでもかなり不安だった。

 

勝てた理由と、勝った意味……。そのどちらもわからなかったのでED中はかなりモヤモヤしてた感情になっていた11話だった。しかし、そのモヤモヤも長くは続かなかった。ExHに待ったはないと、この後私は思い知らされることになる。【終】

【Extreme Hearts振り返り SSS10話】

Twitterで連載していた、Extreme Hearts放送当時を思い出しながら振り返る、「Extreme Hearts振り返り」シリーズをブログにアーカイブしたものです。

【Extreme Hearts振り返り SSS10話】は[2022年12月26日]にTwitter上で公開されました。

 

 

【Extreme Hearts振り返り SSS10話】
(全て個人の感想です。できる限り当時の素直な感想を再現するため、非礼な文章が出てくることがあります)10話の情報爆発に巻き込まれながら、とりあえず10話SSSの再生をする。あらすじはSnow Wolfも登場の豪華仕様。


「仲良くなれて、よかった」いきなりちょっと泣ける。ミシェルの存在感がマジですごいっすね。朝ご飯を作るアシュリー。「これはアシュリーの得意料理……チキンと野菜のじっくり煮込み!」どんな料理名なんだよ。アシュリーが命名にこだわらないのかミシェルがふわふわなのかどっちなんだ。

 

「料理や家事が得意なアシュリーさんは私達が忙しいときには、料理を作ってくださいます」なんか……なんだろう。すごく突っ込みたくなる台詞だけど突っ込んだら負け感もあるな。でも食事面のサポートしてくれるのは嬉しいですね。アシュリーさんこの感じで家事がバリバリできるのかっこいい。

 

陽和の速さについていけるのは咲希とミシェルだけらしい。ミシェルは描写でも同じくらい速かったが、咲希もそんなに速いのか。最後の一曲まだ完成してないの!?練習間に合うのだろうか。ファイナルステージの曲をどうするか悩んでいるらしい。お、これは重要な話だぞ。

 

「なんだか表現したいことが多すぎて……どんな風にまとめたらいいかなぁって」おんなじ気持ちだよ。私もExHがどうまとまるか不安で仕方がないよ。練習時間もとれるようにってことはまだ余裕ある扱いなんですね。RISEは一曲の習熟2週間くらいとかなのかな?

 

Snow Wolfの音楽分担について尋ねるRISE。作曲と作詞で分かれてるんですねえ。理瀬のDTMに挫折したって台詞にやたらと実感を感じて面白い。ライブハウスに招待するらしいSnow Wolf。なんか豪華なイラストが出てきた!雪乃って名前がSnow Wolfと相性めちゃくちゃいいですね。

 

ただのオタクになってしまう咲希。スポーツマンキャラなのにたまにこういう一面があるのが咲希の面白いところですね……。ライブハウスは最近は撮影OKのライブも少なくないですねえ。ダブルギター、ベース、キーボード……ドラムが欲しいですね(Pロボがやってるらしいですが)

 

陽和のスタイル……。陽和のスタイルって何なんでしょうね。それが知りたいんですよ。ミシェルと練習してるとたまにゾーンに入るらしい陽和。どんな遠くのボールにも、どんな高いところにあるボールにも届くようになるかあ。届いた時に陽和はどうなるのかなあ。想像できないな。

 

RISEの運命が決まる決勝戦。「RISEの夏が、まだ終わりませんように……皆様が笑顔でいられますように」「ノノは心から、お祈りしています……」SFものだったらクライマックスシーンで号泣するレベルのモノローグだ。泣ける。しかし相手はMay-Bee。勝てるのか……?

 

陽和がどこに向かうのかまだ悩んでいることを感じるSSS10話だった。いやーでもSSS10話がこの話なら10話の夜会話はやっぱりすんげえ重たいシーンのはずだよな……。うがー!。わからん!わからんものはしょうがない!次の話を待つ!そうして10週目の夏は謎を残して過ぎて行った。【終】

【Extreme Hearts振り返り 10話】

Twitterで連載していた、Extreme Hearts放送当時を思い出しながら振り返る、「Extreme Hearts振り返り」シリーズをブログにアーカイブしたものです。

【Extreme Hearts振り返り 10話】は[2022年12月25日]にTwitter上で公開されました。

 

【Extreme Hearts振り返り 10話】

(全て個人の感想です。できる限り当時の素直な感想を再現するため、非礼な文章が出てくることがあります)大感動の第9話から一週空けて、待望の第10話。しかし、ExHは常に一筋縄では行かない。最後まで気を抜くんじゃあない!ExH10話、始まります。

 

いきなりマッチポイントから始まるLINK@Doll対May-Bee。は、早い……。「誰に上げる……?」ティーナのクイックの選択肢をチラつかせながら、後方から飛び込む羽月。ティーナをフェイントに使うの普通に反則だろ!May-Beeやっぱりクッソ強いですね。これに勝つのか……。

 

OP中に話し合う私ともう一人。そういえば最後の競技って何だろうね?フットサル、バスケ、野球はやったとなると残りは何だろう……。いやまてい。OPにクッソデカく映ってるのにやってないスポーツがあるじゃないか。サッカー?サッカー人数足りなくね?でもこのOPだぜ?じゃあサッカーか……。

 

バスケじゃねーか!バスケ2回やるんかい!!(ちなみにサッカーは選択肢にすらいなかった。そりゃそうか)ファイナルステージやりたいって、行けるは行けるんだよね……。まあ勝ちたいのはそうか。翌日、オファーがいっぱいの葉山芸能事務所。病院からのオファーの映像を見る陽和。子供慣れしてるよね

 

電話をかけてくるSnow Wolf。元気そうでよかった。Snow WolfとRISEで病院にライブをしに行くことに。Snow Wolfは芸能活動続けていくんだね。子供たちに大人気の2組。子供たちに人気だとデカくなった感じがするよね。でも大会優勝したわけではないしどれくらいの知名度なんだろ。

 

義足を注文するらしい子供たち。未来の義足ってつけてみたいなあ。病院でライブ。10話で病院でライブ。11話はMay-Bee戦だと思うのだが、10話はこれでいいのか?それともMay-Bee戦は11話後半とかなのかな。ステージタイムから曲を逆算する陽和とミシェル。ふわふわの2人のイメージが可愛い。

 

急にライブ!あー……こういう曲いいですよね。ノスタルジーがあって。にしても曲が多いアニメだ。無料券で焼肉Snow Wolfを連れて行くRISE。焼肉回だ……。あれ、10話で初めて日常回やってない?今まで日常シーンってほとんどなかったんだな。変わった構成のアニメだ。

 

めちゃくちゃに焼肉を食う2組。前原さんも突っ込みを放棄しておられる。いこう〜!でフェードインしてくる所長がかわいい。爆盛り焼肉を食べ終わり、外で休憩するみんな。ミシェルはポケットから紙の金メダルを取り出す。懐かしいな。折り紙の金メダル。

 

「ちょっと私たちの話していい」ExHで負けたらプロの夢を諦めようと考えていたことを打ち明けるミシェル。でも、応援してくれる人たちを見たら諦めきれなくなったか……。続けてくれそうで良かった。いい試合で宣伝になったらしいロボ。商い的にも続ける理由があると付け加えるのがExH的ですね。

 

「音楽もハイパースポーツももう少し続けて行こうかなって」よかった~。これからも元気にやって欲しい。バックバンドもやってくれるんだ~。最終話で見れるかな。え!?RISEもどって練習するんですか!?休みって言葉はないのかRISEに。跳躍競技なら強いと評価される陽和。強くなったな。

 

「スマイル、BanShee、フラム」フラム誰!?なんか主要チームみたいな感じで出てきてるけど、3話で紹介されたとき以外の記憶がないよ。「少し、誇らしくて」なんかミシェルの語りが沁みるな……。この人9話で初めて表に出てきたんですよね?1話からいた人のモノローグの重みだろ。

 

決勝前日の練習が終わる。つーことはやっぱ11話丸々試合なのかー。耐えられるのかな。作画班が。事務所にスマホを忘れる咲希。これはお泊りイベントポイント!予想通り始まるお泊り会。Tシャツなんて書いてあるこれ……?mina de ganbarone?気が抜けるTシャツだ……。

 

バチバチにメンテナンスされるPロボ。もしかして強化されたPロボが11話で逆転のキーマンになったりする?21:53って結構早い時間だったんだなあ。2048年の治安がわからないけど、陽和所長も泊まって欲しかったのかしら。緊張なのか眠れない咲希に話しかける陽和。

 

「近頃あんまり二人きりでいることってなかったから……」咲希に背を向けたまま話す陽和。なんで?所長は人の方を向いて話すタイプだと思ってた。大事な話は真っ直ぐ人の目を見て喋るタイプかと……。……いや、めちゃくちゃ後ろ向いて話すじゃん。もしかして泣いてる……?

 

ゆっくりとカメラが移動して陽和の顔が映し出される(このカメラが移動する時間の間、私は右手が痺れるほど緊張した)。いつもと変わらないように見える笑顔だ。逆になんで?咲希の声を聞いて振り返る陽和。振り返るのか……。幸せに喜ぶ陽和にもっと幸せになって欲しいと伝える咲希。

 

咲希の伝えた言葉に「ありがとう、さーちゃん」と答える陽和。やばい今脳みそフル回転させてる。待って、今脳みそフル回転してるから!!!無情にも終わる夜会話。んんんんんんん!!!!ああああ!!!今のシーン絶対文面だけじゃない意味があったはずなのに読み取れなかった!!

 

瞬間的にIQ300くらいまでは上昇していたと思うのだが、それでもシーンの消化が間に合わなかった。決勝当日、いよいよ試合が始まる。んおお、今それどころじゃない……。「陽和先輩!?」足を抱える陽和。ええっ!!今さら怪我ですか!!そしてED。おわーっ!情報がばくはつする!!!

 

視聴時点で今年一番情報が爆発していた回を上げるならExH10話と迷いなく答えるレベルの情報爆発だった。なんなら最後の5分だけで信じられないくらいの密度がある。「あの会話の件マジで何!?」と「いまさら怪我展開なの何!?」と「点差もやばかったけど勝てるの!?」と謎も増えまくりである。

 

やっぱり10話はとにもかくにも陽和と咲希の会話シーンがヤバすぎる。アニメ視聴中に手が痺れるくらい緊張したのは経験があるかも怪しいくらいだ(「やが君」であったかなかったかくらい)。初見のあのシーンはそれくらいの緊張を感じた。表面上は感謝を伝えるシーンなのだが……。

 

だが、絶対にそれだけではないと直感できるつくりにもなっていると思う。前提としてExHは戦闘とライブシーンを除いて基本に忠実なカメラワークしか使わない。奇を衒った構図などにはしないようにしていて、それが見せ場のシーンとの差を作っているし、日常の画の安心感を出している。

 

だが、この10話の、この会話シーンだけは違う。明らかにセオリー通りではないカット回しだ。素直に感謝を伝えるシーンならば陽和が喋り出した時点で、陽和は咲希の方を向くべきだ。でも、そうはなっていない。さらになぜか喋り出した陽和の顔はなかなか映らない。なんで?

 

顔を見せない構図は視聴者に不安と期待を持たせる効果がある。基本的に視聴者はキャラクターの顔を見たいという欲求を持っているので、顔が見えない状態が続くと不安になるのだ。顔を見せてくれと視聴者に思わせたのなら、この後に映る陽和の表情はある程度予想外のものであるべきである。

 

だが、陽和はほとんどいつも通りの表情だ。なんで?これもかなり変に思える。視聴中に私が思っていたように涙ぐんでいるとか、あるいは悲しんでいるような表情をしている方が演出的には自然だ(陽和がするかというと微妙だが)。謎に不安と期待を溜めた上に、予想も裏切ってきている。

 

このシーンはExHの日常シーンでおそらく唯一演出のセオリーを外しているシーンだ(11、12話を見た後でも多分唯一だ)。ExHスタッフの今までの仕事からして、この演出はミスではないと思った。そういった基礎のミスはしないという信頼感は絶対に近いレベルであった。

 

ミスではないなら意図がある。だとすると演出の意図は違和感を抱かせること。おそらくそれ自体が演出の意図だと思った。このシーンには表面上以外の意味がありますよ、と考えさせるためにわざと違和感を置いているのだ。いやなに!?だって会話だけみたらめちゃくちゃ素直に進んでるよ!?!?

 

陽和が感謝を告げて、咲希がもっと幸せになってもらうからと告げ、新しい約束を取り付ける。感情は上昇しっぱなしだし、咲希は陽和の言うことを否定したわけでもなく強化しただけである。何も問題は起きていない。陽和も咲希も何も間違っていないし、間違いが正されたわけでもない。

 

なんなんだよこのシーン……。というよりも、ここにきて謎なのは葉山陽和という人である。7話で仲間が揃ったあとExHは8、9、10話で陽和にフォーカスした話回しをしてきた。アイドル、チームスポーツものではチーム全体が主人公のような作品があるが、ExHは明確に陽和が主人公である。

 

しかし、よくよく考えると我々は葉山陽和について何も知らない。いや、人柄などは分かるのだが、根源のような根本の部分が全く見えていないのだ。人に歌を伝えたい理由、みんなと一緒にいたい気持ち……。それがどこから来るのかの根源が微妙に見えてこない。葉山陽和は何を求めているんだ?

 

それが分からないから、10話の会話の意図が読みきれないのだ。ぐうう、今の段階だと情報が足りない気がする。12話を待つしかないのか……。ExHに渡された宿題と「次の試合どうやって勝つの!?」という謎が私の手元に残されて10話の視聴は終わった。【終】