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【Extreme Hearts振り返り 5話】

Twitterで連載していた、Extreme Hearts放送当時を思い出しながら振り返る、「Extreme Hearts振り返り」シリーズをブログにアーカイブしたものです。

【Extreme Hearts振り返り 5話】は[2022年11月27日]にTwitter上で公開されました。

 

【Extreme Hearts振り返り 5話】

(全て個人の感想です。また、できる限り当時の素直な感想を再現するため、非礼な文章が出てくることがあります)前回新キャラが出てからの引きだったので非常に楽しみにしていた5話。この頃になると純粋にExHが楽しみでしょうがなかった。再生ボタンを押す。

 

5話なのだが、まず全体として作画が尋常じゃなく効果的に機能している。初見のときは作画いいな~くらいの感覚で1~4話を見ていたのだが、この話は「作画良すぎないか!?」と驚愕してしまった。

 

前半で新キャラ雪乃と純華の野球対決、バッテリーを組んでの投球シーンがあるのだが、ここのアニメーションはかなりすごい。多様なカットイン演出が巧みに使われていて、スピード感と緊張感の表現が素晴らしい。ただの練習シーンなのに手に力が入る見所があるシーンになっていると思う。

 

審判装備のノノがシュールだったり(ちゃんとしていて偉いけど)、サンちゃんが純華の投球を受けきれないとかいう本当に悲しい話が間に挟まっているが、とにかくここの作画には圧倒された。

 

この回はキャラクターの表情作画も好きだ。ExHは全体を通してキャラクターの表情を効果的に扱うのが上手いが、この回はキャラクターの笑顔や雪乃の凛々しさの表現などイキイキと描かれていてめちゃくちゃ気持ちいい。アニメ鑑賞の原初の喜びを感じる~……。

 

開始10分くらいでものすごい多幸感に包まれていた私だったが、徐々に話に陰が差してくる。雪乃が何故かチームに入ることを躊躇うのである。あんなに一緒に野球して、もう仲間じゃん!と思ったのだが、どうやら何か理由があるらしい。

 

最初の練習の後、去る雪乃を見る純華の表情。笑顔のみんなと違って1人だけ悲しそうな顔をしている。純華さん、何か気づいておられるので……?ExHはこういうセリフがないところにも情報があるので楽しい。

 

カラオケに向かうRISEと雪乃。雪乃はどうやらお嬢様っぽい感じらしい。なんか言われる前からそんな気がしていた。立ち振る舞いとか口調のせいだろうか。お家関係の何かが絡んでるのかな?

 

帰り道、純華は雪乃を誘ってハンバーガー屋に向かう。雪乃は昔ソフトボール選手だったらしい。えー、じゃあもうやろうよ!一緒にやろ!よくわからないけど私はここらへんで雪乃にめちゃくちゃチームに入って欲しくなっていた。前半で楽しそうすぎたんだ……雪乃が……(何キャラ?)

 

雪乃は事情を説明するために時間を貰えますかといい、RISEを家に招待する。想像よりもデカい家。そして映し出される仏壇と遺影……。「父と、兄です」おい嘘だろ……。

 

このシーン、凄いショックを受けてしまった。それなりの理由があるとは思ったが、肉親を2人も亡くしているとは……。雪乃の事情はRISEに参加できない理由としては微妙に交差してないのだが、それでも参加を躊躇うのには充分に思えた。

 

客間らしき場所で神妙に雪乃の話を聴くRISEメンバー。表情作画の丁寧さが逆方向に爆発している。そりゃこんな顔にもなるよ!なんて声かけたらいいかわかんねえよ……。その後、雪乃のお母さんの話を聴くRISE。大人がマトモなのがまた辛い。

 

一度雪乃家からお暇し、帰り道のRISE作戦会議。このシーンはRISEメンバーの人付き合いの距離感がよく出ていて好きだ。メッセージや手紙などを送りつつ自分達は練習に集中する。前向きながらも熱血すぎない距離感だと思う。そして謝る雪乃……。なんも悪くないよ……。

 

「3人で勝ってから、迎えに行こう」陽和所長、男前すぎます!ここ作画も3人ともめちゃカッコいい。惚れちゃいそうである。そしてED。我々の感想は「急に重いよ~!」だった。ギアチェンジが光速すぎるだろ。前半の楽しいだけだったあの頃はどこへ……。

 

急にシリアスになる話って急にシリアスすぎて逆に面白くなってしまうことがあると思うのだが、私はただただ普通にショックを受けて悲しくなってしまった。感情移入して観られていたのかもしれない。なんでもいいから雪乃に仲間になってほしい気持ちで一杯だった。

 

素晴らしい作画で幸せ~な気持ちと雪乃の事情悲しい~の気持ちが混ざりあってすごい疲労感が発生した第5話。ExHは一筋縄では行かないと思い知らされた回だった。来週どうやってこの状況を解決するのだろうか?楽しみにしながら視聴を終えた。【終】